
2008.06.29(Sun)
オスロからベルゲンへと列車の旅をしてきました。

飛行機で飛べばわずか30分の距離を、
7時間かけてフィヨルド沿いのベルゲン鉄道で移動したのです。
時間にすれば6時間以上の「ロス」です。
しかし、この一見無駄とも思える7時間の列車の旅では、
色々なことを考えました。ただ風景を眺める時間も多くありました。
確かに短時間で移動できる飛行機は合理的です。
しかし合理的なことの積み重ねは、
果たして本当に合理的なのでしょうか。
この「ロス」と思える時間に、
実は大切なものが隠れているのではないか。
「ロス」したはずの時間の間に、
そんなことを考えていました(^^)。
2008.06.28(Sat)
ノルウェーの首都、オスロへ行ってきました。
ノルウェー全土でも人口450万人、首都でも人口50万人という小さなくにです。

ノルウェーでは面白い話を聞いてきました。
ルス(Russ)という国をあげたイタズライベントです。
高校生たちが卒業を祝って、2週間から1ヶ月連日お祭り騒ぎをするのです。
そして銅像にのぼる、噴水にシャボン玉を入れて街を泡だらけにするなど
イタズラに応じて勲章がもらえる仕組みです。
中にはバスをチャーターして、国中を仲間と周り、
イタズラをするグループもあるとか。
他にも現地の方に聞いた話では、
パーティーのときに幼稚園の園長の革靴を壁に打ち付けたり、
「イタズラ」が色々なところにあふれているくにのようです。
一方、日本では「イタズラ」欲求を満たす場所がなく、
たちの悪い「事件」が後を絶ちません。
もしかしたらルスというのは、
健全にみんなイタズラ心を満たせるための工夫なのかも知れません。
2008.06.27(Fri)
ホテル・リッツではある運命的な出会いを果たしました。
1965年もののコニャックです。

当社には私を含めて1965年生まれがたくさんいます。
50歳になる年にはこのコニャックをあけて、
半世紀を振り返り、そして語り合いたいと思います。
このブログを読まれている中で1965年生まれの方はいますか?
7年後、ぜひ覚えておいてください。
一緒に1965年パーティーをしましょう。
2008.06.27(Fri)
モンサンミッシェルを出発し、
タクシーと新幹線を乗り継いでパリへとやってきました。


ホテル・リッツでは本格的なフランス料理をいただいてきました。
今回、一番トラディショナルなフレンチが食べたくてリッツへ行ったのですが、
そこで出されたのは、なんと中華の要素を大胆に取り入れたメニューでした。
フランス料理なのに中華。
しかし考えてみれば、フランスは積極的に「新しいもの」を取り入れてきました。
たとえばルーブル美術館の中心に位置するピラミッド。
建設する際には多くの反対運動もあったのですが、
「新しいものをあえてルーブルに建設するのもフランス」という意見が通ったそ
うです。

イタリアが近代芸術の発祥の地なら、
フランスはそれを成熟させた場所です。
実は、フランスであることを手放せるのがフランスなのではないか。
そしてそれこそがフランスの強さなのではないか。
「こだわらず、取り入れる」ことの大切さを再確認させられた気がします。
そしてホスピタリティの面でも気付くことがありました。
そこでの接客は日本のような「サービスマンシップ」でもなく、
イタリアやスペインのような「フレンドリーシップ」でもなく、
「プロフェッショナリズム」だったのです。
以前お話ししたスペインの「フレンドリーシップ」が一緒に楽しむ接客であった
のなら、今回の接客からは相手を「喜ばせる」という強い意識を感じました。
あくまでもお客様を「喜ばせる」「楽しませる」という強烈な「プロ」意識です。
「サービスマンシップ」「フレンドリーシップ」「プロフェッショナリズム」。
そのどれがベストかはケースバイケースでしょう。
しかし選択肢として、それぞれを使い分け、
少なくとも意識しておけば、ホスピタリティの幅も広がるのではないでしょうか。
2008.06.25(Wed)
フランス、モンサンミッシェルへ行ってきました。


海の上に位置するモンサンミッシェルは、
かつては巡礼者が命がけで訪れる場所でした。
潮の満ち引きによって道が海に飲まれてしまうため、
「モンサンミッシェルに行くなら遺書を書け」という言葉もあったそうです。

7世紀には小さな修道院だったモンサンミッシェルは、
「増改築」を繰り返し、ある時期は軍事要塞にもなりました。
時代によって、歴史によってその役割を変えてきた場所です。
いかに時代状況に応じて適切な変化をとることが出来るか。
そして、その変化によっても変わらない「何か」があるか。
それはモンサンミッシェルに限らず、
多くの人を魅了するもの(「ブランド」と言い換えてもいいでしょう)に広く当てはまる共通の特徴ではないでしょうか。
今回、私はそのモンサンミッシェルで一泊してきました。
そして、歴史というベッドで人の想いという毛布にくるまって、
自分自身も歴史の中に生まれ、歴史の中に生かされていることを再認識したのです。
2008.06.21(Sat)
スペインやイタリアの接客で感じるのは「フレンドシップ」です。
たとえば頼んでいた食事が来ないとき。
バルセロナのあるカフェでのことです。
おじさんが茶目っ気たっぷりに「次行くよ」という意味をこめたウィンクをしたのです(^^)。
一方、日本では申し訳なさそうな顔をして、
ひたすら謝るという対応が多いのではないでしょうか。
これはメンタリティから来ている接客と、スキルからあふれ出す接客の違いではないでしょうか。
ウィンク一つで相手を安心させる。
これがスキル、というよりもメンタリティの問題です。
スペインでは、こちらがむすっとしていれば、相手もむすっとした表情。
逆にこっちが笑顔だったら、相手も笑顔を返してくれます。
「店員と客」という立場をこえて「人」と「人」として、
つまり「フレンドシップ」による対応です。
対比させるなら、日本ではあまりにも「サービスマンシップ」に偏りすぎている対応が多いのではないのでしょうか。
言い換えれば、スペインが相手を喜ばせたい接客ならば、
日本は、ミスをしたくないという接客と言えるかも知れません。
2008.06.20(Fri)
出航してから約一ヶ月が経とうとしています。
感じるのは船旅ならではの「グラデーション」です。
アジアからヨーロッパへの移り変わり。
たとえば一日の長さ。
ここヨーロッパでは今、日没が夜の9時頃です。
少しずつタイムゾーンを越えていくので、
身をもって「時差」を体感できます。
そして文化の移り変わり。
たとえば日本が「木の文化」だとしたら
中東は「砂の文化」、
ヨーロッパは「石の文化」と言えるかも知れません。
文化は自然から生まれるものなのだと、
今更ながらあらためて深く感じています。
一ヶ月もかけてヨーロッパへたどりつく船旅に
合理性はないのかも知れません。
飛行機であったら、12時間もあればヨーロッパへ来ることが出来ます。
しかし、一気に時間も場所も飛び越えてヨーロッパへ来ることと、
ゆっくりと文字通り「世界」を見ながらヨーロッパへ来ることは
意味も印象もまるで違います。
合理的ではないこと。
そして合理性との「あんばい」。
その重要性を感じています。

2008.06.18(Wed)
野菜は八百屋。
魚は魚屋。
肉は肉屋。
ナポリやアテネでは、
まだまだ地元の商店が元気です。
ということは、
一日の買い物の中で数回コミュニケーションがあります。
「このスズキが入荷したてでオススメだよ」
「じゃあ、これにしようかしら」と魚屋で話をしたら、
家に帰ってから家族に対して、
「これ、今日魚屋さんに勧められたスズキなの」と
またここでも会話がうまれます。
一方で、日本でのものを買うときの会話といえば、
スーパーのレジごしでの「ありがとうございました」。
確かに手に入るものの数も多いかも知れない。
最近は丁寧にカロリーや原産地まで細かく書いてあります。
しかし、日本は便利になりすぎたかわりに「情緒」という
付加価値が犠牲になっているのかなと感じました。
決して合理性を否定するわけではありませんが、
そのあんばいを間違えると、世界はどんどん無機質になっていくのでないか。
彩り豊かなヨーロッパの街々で、そんなことを考えていました。
包装紙は厚いけど、会話に厚みのない日本。
包装紙は薄いけど、会話に厚みがあるナポリ。
2008.06.18(Wed)
イタリアのナポリへ行ってきました。
ヨーロッパの中でも、イタリアはあまり英語が通じません。
しかし、現地の人と意思疎通が出来ないかと言えば、そうではありません。
カフェに入って、カップに入れられた白い物体を目にしました。
「これは何?」と指を指して聞いたとき、
店員さんが、スプーンで私の口元まで「それ」を運んでくれたのです。
コミュニケーション力=語学力ではありません。
たとえ共通の言語を持っていなくても、
人と人はいくらでも通じ合おうとすることが出来るのです。
一方で、たとえ共通の言語を持っていても、
なかなか気持ちが通じないことってありますよね。
表情、雰囲気、ジェスチャー。。。
それらを統合したのがコミュニケーション能力
ちなみに「それ」は、生クリームでした(^o^)
2008.06.18(Wed)
ギリシアのアテネへ行ってきました。


思索にふけるのにも、誰かと会話をするのにも、最高の場所です。

ところで、ギリシアのプラカ通りで、仮面を買ってしまいました。
なぜ仮面、とお思いでしょうか?
実は先日船の中で映画「トロイ」を見たばかりなのです。
人は、ものを買うとき、その「もの」だけを見るわけではありません。
最近、何を食べて、誰と話して、どんな体験をしたのか。。。
そのような「経験」が重なって、「もの」を買うという行為に結びつくのです。
同じように営業でも、相手が最近、何を体験したのか、何を考えているのかという
その人の「経験」に沿ったアプローチをすることが大事なのです。
その買った仮面ですが、ムービーのほうで披露しますので、
楽しみにしていて下さい!
ちなみに、最近はその仮面をして、筋トレをしています(^^)。
2008.06.17(Tue)
チグリス川、ユーフラテス川、ナイル川、黄河の名前を覚えていますか?
中学校のとき、四大文明発祥の地として習いませんでしたか?
そのうちチグリス川、ユーフラテス川の二つの源流がトルコにあるのです。
その意味で、トルコは文明がはじまった場所ということが出来ます。
今から9000年前のことです。

そして、次に向かうギリシアは、「ヨーロッパ」がはじまった場所です。
2008.06.16(Mon)
トルコのパムカッレに行ってきました。


トルコも中東と同じくイスラムの国なのですが、
雰囲気がまるで違います。
お酒もみんな飲むし、礼拝にもこだわらないなど、
敬虔なイスラム教徒というわけではありません。
アジアとヨーロッパの中心と言うこともあり、
とても良い「あんばい」の国だなという印象です。
またお話ししますが、この「あんばい」というのが、
この旅の一つの重要なテーマだという気が最近しています。
ところで、パムカッレもきれいでしたが、何よりも印象深いのは
ガイドをしてくれたフズリさんです。
「富士山のフ、ずいずいずっころがしのズ、理科のリでフズリです」と
自己紹介をされるほど日本語に堪能な方です(^^)。

日本人よりも日本の文化や歴史に詳しいフズリさんと
すっかり親友のようになってしまいました。
2008.06.08(Sun)
小学校の頃からの夢が、今日一つ叶いました。
死海へ行って、浮いてきました。
本も読んできました。
ビールも飲んできました。
しかし実は死海、塩分濃度が高すぎて10分以上は入っていられません。
ふつうの海に比べて塩分濃度が10倍もあるため、
肌がひりひりしてきてしまうのです(^_^;)
文字通り、生物の住むことの出来ない死の海ですが、
昔から人類にとってなくてはならない塩の供給源として重要な場所でした。
ミイラを作る際の防腐処理用に、エジプトとの交易もあったようです。
その死海も、このままでは水の蒸発等によって、
あと50年でなくなってしまうのだそうです。
対岸はパレスチナ。
パレスチナに沈む夕日を眺めながら、
終わらない争いのこと、世界のこと、様々なことに思いをはせていました。
2008.06.08(Sun)
ヨルダンの風に吹かれてきました。
最初に向かったのは、あのインディージョーンズの舞台となったペトラ遺跡です。
今から2000年以上前につくられた神殿なのですが、
渓谷の中にあることもあり、近代になるまで忘れ去られていた場所でした。
現在も発掘作業が続いているそうですが、
まだ遺跡全体の数パーセントしか発掘できていないそうです。
クレーンもない時代に、
こんな場所に神殿をつくってしまうなんて、信じられますか?
とはいえ、今はとても観光地化された場所。
傭兵さんも快く記念撮影に応じてくれます。
ラクダにはさすがにカメラ目線をしてくれませんでしたが(-_-)
2008.06.02(Mon)
くわはらです。
中東の国、オマーンへ行ってきました。
わたしたちの滞在の直後、
サッカーの日本戦が開かれた場所なのですが、とにかく暑い!
暑い、というよりも熱いといった方が良いくらいです。
灼熱の場所を肌で体感することが出来ました。
砂漠の中を約1時間近く走り、サラーサという街に着きました。
ここでもエジプトと同じく、商品に値段が書いてありません。
交渉して、交渉して、安く買ったつもりが、
実は隣の店の5倍の値段で買っていました(-_-)
しかし、ここで思い知ったのが情報の力です。
同じツアーで行ったある人が「あの店でこの商品は10ドルだった」と言うと、
その情報が瞬く間に広がって、他の店も料金を変えはじめました。
ここでは値段の場合でしたが、「あの店は値段は高いけれど、質は最高だよ」
という情報を流すことが出来たらどうでしょうか。
情報をうまく利用することが出来れば、
価格だけではなく、質に対する印象まで変えることが出来るのです。
まさに、これがブランディングで、マーケティングですね。
中東の暑い国まで来て、そんなことを考えてしまいました。